根性をモデル化する体系的なアプローチ その1
本エントリーから、
「A Systems-Approach Model of Mental Toughness:Understanding Inputs, Processes and Outputs」
のレビューを行なっていく。
Abstract:
本研究では、根性を「インプット」、「プロセス」、「アウトプット」からなる体系的なシステムのもとで理解していく。例えば、
・母親に「テストよく頑張ったね、また頑張るんだよ」と「インプット」を受けた子どもが、
・自宅で精力的に勉強をするという「プロセス」を通じて、
・再びテストで高得点という「アウトプット」を出す
というシステムは世界中の家庭で存在しているであろう。誰しも子どもの頃、テストで結果を出すためには、友達と公園で遊ぶ時間を短くして、根性を出して勉強をしなければならないことを理解していたはずである。このような子どもの根性、精神的タフさをシステム化し理解することは、子どもの才能を伸ばし、子どもの成長を円滑にサポートすることにつながるかもしれない。この子どもの根性に関する話はあくまで例であるが、根性を理解することは何らかの成果を生み出すだろうと容易に想像される。
根性に関しては数多くの研究がなされているが(Hardy et al 2014)、根性の「インプット」、「プロセス」、「アウトプット」というシステムに関しては未だ研究されていない。
参考文献
Sarah Sorensen, Grant Schofield, Aaron Jarden(2016) "
A Systems-Approach Model of Mental Toughness:Understanding Inputs, Processes and Outputs", Psychology ,Vol.7 No.12 , November 2016